三和のいま
美濃加茂市三和地区(旧三和町)は、美濃加茂市北部に位置する、自然豊かな地域です。
しいたけ種菌の発祥の地であり、三和で生まれたしいたけが全国で栽培されています。
また全国にさきがけて源氏ボタルの保全活動と養殖に取り組んでおり、毎年夏には多くの観光客がホタルの乱舞を見に訪れます。
御殿山の伝説と白山信仰、円空など歴史も深い場所です。
・緯度 東経137度2分39秒 北緯35度30分45秒(三和連絡所)
・海抜 139.8m(三和連絡所)、 559,2m(御殿山山頂)
・河川 一級河川:川浦川、廿屋川、太市川、納古川
・面積 15.40km2
・人口 567人(男271、女296) 平成26年4月1日現在
・公共施設 三和交流センター
・産業 三和のしいたけ種菌、三和のしいたけ、日本蜂蜜、和牛、農林業、
たんまい工房、オークラ化成、三和日興精機 など
・観光 三和のゲンジボタル、御殿山・奥山自然遊歩道
・docomo電波あり
・光インターネットあり
三和連絡所
図書館分館
三和小学校
子育て支援センター ほたるの広場
三和市営住宅
三和の伝説
御殿山白山神社
御殿山の山頂にまつられている白山神社は、遠い昔、加賀(今の石川県)白山から美しいお姫様が雲に乗り、二匹の蛇をお伴につれてこられ、きれいなやかたを造り住んでおられた処と伝えられています。
それから幾千年、里の人達を我が子のように可愛がられ、里の人達のしあわせをまもられたということであります。里の人達はこの山を御殿山と名付けて、お姫様の徳をたたえお幸せを祈ったといわれています。
おかめ庵
三和小学校の東側の中腹、日西洞におかめ庵というお寺があり、子安観音様と亀の形をした石がまつられています。山之上町賑済寺に白隠禅師が修行された頃、お寺を造り直す時にこの庵に住んでおられたとも伝えられています。
かつてこの庵に住職としておられた「たいこう」和尚と言う僧が、隣の川辺町の神坂の檀家の仏事のため六本松という峠の付近にさしかかられた時に、道の亀の形をした石があったので、邪魔だと足で谷に転がして通られた。その帰りにまた同じ処にその石があるので不思議に思い、石に向かって「生あらば動け」と語りかけると、不思議にも三度廻ったので恐れ、拾って庵に持ち帰ってお堂を造ってまつられたのが、現在のおかめ庵の由来と伝えられており、十月十日には住民たちは今もなお供養を続けています。
(昭和52年 荘加一郎著「三和の伝説」を参照)